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2021/11/07 15:05

「磯焼け」(いそやけ)について学ぼう

1 海の汚染(おせん),うめ立てと藻場(もば)の減少

日本の海岸では,1960年代後半から1970年代の高度経済成長期(こうどけいざいせいちょうき)にさかんに行われたうめ立てや,工場や家庭からの排水(はいすい)などによる汚染(おせん),透明度(とうめいど)の低下,富栄養化(ふえいようか)などによって海の環境が悪化し,藻場(もば)が大幅に減少したと言われています。この頃,気仙沼でも油汚染や赤潮(あかしお)などの問題に悩まされました。その後,環境保護に対する意識が高まり,汚染対策(おせんたいさく)によって少しずつ水質が改善されてきました。森と里と海のつながりを考えながら進めてきた「森は海の恋人」の活動なども環境を改善する役割を果たしてきました。

2 「磯焼け」(いそやけ)の広がり

気仙沼の海は親潮(おやしお)の影響もあって,かつては藻場(もば)が比較的(ひかくてき)残っている地域でしたが,近頃は海の砂漠と呼ばれる「磯焼け」(いそやけ)が広がってきているそうです。「磯焼け」(いそやけ)は,藻場(もば)が著しく(いちじるしく)減ったり無くなったりする現象で,回復するのに時間がかかります。アワビやウニなどの磯根資源(いそねしげん)の収量が減るだけでなく,海の生き物が産卵や成長するための大切な場所が失われることになってしまいます。宮城県の調査によると,気仙沼から塩竈(しおがま)までの調査対象地域の藻場(もば)の面積は,平成7~8年におよそ5,000haだったものが,20年後の平成27年には約40%の2,050haに,令和元年にはさらにへって1,100haになっていました。令和元年に気仙沼大島ほか9か所で潜水調査(せんすいちょうさ)をした結果,すべての海域で藻場(もば)がへっていて,「磯焼け」(いそやけ)の発生が確認されています。

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